岡田JAPAN、俊輔外して 生まれ変わった

「W杯・E組、デンマーク1-3日本」(24日、ルステンブルク)
目標の「W杯4強」へ一歩近づいた。岡田武史監督(53)が、 日本を02年日韓大会以来2大会ぶり、海外開催のW杯では初となる決勝トーナメント進出に導いた。チームの絶対的存在だったMF中村俊輔(32)=横浜 M=を外すことで、危機感と団結力を生み出した。成長を続けるチームを率い、パラグアイ戦で史上初のベスト8進出を成し遂げる。
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海外で開催されたW杯で、初の決勝トーナメント進出という快挙は成し遂げた。だが先がある。岡田監督が掲げた目標には届いていない。W 杯4強‐。夢物語へ足を踏み出すときだ。
「われわれの終着点はここではない。パラグアイ戦に向け、まずはリラックスして、またスタートし たい」。岡田監督はニコリともせず言い切った。「勝利の余韻に浸ると言っても、ホテルに帰ったら深夜で遅くなる。かなり疲れもある。すっと寝ると思う」。 孤独な戦いの代償。情と格闘する人間の姿があった。
5月24日の韓国戦で0‐2と惨敗。犬飼会長への進退伺後、解体的出直しを誓った。 「中心となる選手の不調が続いた。踏ん切りをつけ、決断しなきゃいけなかった。システム、選手を変えた。これが当たった」。
不調だった選 手と個別に話し、状態を見極めた。大会1カ月前の出来事。中村俊らを外し、まったく別の堅守速攻型チームをつくった。中村俊でも外される‐。危機感を募ら せたイレブンは自ら動きだした。選手だけでミーティングを始めた。結果を出したいという渇望も生まれた。
デンマーク戦は2ボランチで開始 したが、FWトマソンに対応するためMF遠藤の発案で3ボランチに変更。終盤のパワープレーには、ベンチの指示の前にMF長谷部、阿部を下げて対応した。 「素晴らしいこと。ここまで出来るようになったんだとうれしい気持ちだった」。岡田監督は成長を見た。
中村俊は居残りでフィジカル練習を こなし、楢崎は川島と立場が入れ替わっても一緒に散歩した。主将の川口が「コーチをやるために来たわけじゃない」と練習する姿は、腐ることを許さない雰囲 気があった。サブ組がチームを崩壊させたドイツW杯とは違った。
「われわれにはほかのチームにない力がある。選手、スタッフが目標へ一つ になれる。サッカーがチームスポーツということを見事に証明してくれた」。もう何が起きてもおかしくない。日本のW杯は続く。